2014年1月22日水曜日

『産屋』の舞

龍宮神社での夜神楽の舞の演目のひとつは『産屋』でいきたい。

宮城県石巻市河北地区の市指定無形民俗文化財 福地法印神楽より




龍宮で三年を過ごす彦火火出見尊と豊玉姫が契を交わし、御子を授かる。

一緒に戻ってきた豊玉姫は、尊が用意した産屋で出産する。

『お産の間は決して中を見ることなきように』

豊玉姫が橋掛かりから登場し、一廻りして高舞台の屏風の陰へ。

龍宮で三年を過ごす彦火火出見尊と豊玉姫が契を交わし、御子を授かる。

豊玉姫は尊が用意した産屋で出産する。

『お産の間は決して中を見ることなきように』


彦火火出見尊、前演目での若人面から荒型面に。

「我妻の安産のため海辺に鵜羽をもって産屋を造り、

日合わざるうち来て見ることなかれと契りしが、

いかが疑わし、よって産屋を見やばやと存じ候」

屏風の内を覗く。

そこには、龍蛇となりし豊玉姫が。

「装束を改め、始終を見ばやと候」と退場する。


高舞台から人形の赤子を抱いた豊玉姫と玉依姫。

彦火火出見尊に正体を見られてしまった豊玉姫。

もうこの国に居ることはできないと、御子を玉依姫に託す。

豊玉姫の袖を取り引きとめようとする玉依姫を振りきって龍宮へ。


後半、泣く泣く子別れをした豊玉姫が彦火火出見尊と争う。


・・・・・・という流れ。



南さつまの伝承に基づいて、舞の構成を考えたい。

舞の時間は10分くらいを予定。

舞人は、安部塾塾生の予定。

アクロバット的要素と、後半の争いは外し、厳かに舞わせたい。