2014年6月12日木曜日

ストレッチは有害というお話(その1)

僕のクラスでは、関節可動域をひろげるエクササイズを重視していません。

関節を安定させるエクササイズを重視しています。

「体がやわらかくなりすぎると、ケガしやすくなりますよ」

僕の口癖です。


その理由をまとめようと考えていたら、すでにこの方がまとめてありました。

わかりやすいので、紹介させていただきます。


前屈無用。アキレス腱も伸ばすな。より

「ストレッチは有害

現在のスポーツ研究ではもはや議論の必要すらないらしい。

多くのスポーツ選手にとってストレッチングは有用だとされていて、これはもはや「ストレッチ神話」と呼んでもいい。ほとんどの人が疑いもなくやっているからだ。

…が、実際にストレッチを行った事が運動のパフォーマンスに与える結果を調べてみると、全然効果がないどころでは済まず、ストレッチを行った方がむしろパフォーマンスは低下し、怪我も起こしやすい衝撃的な調査研究結果が2000年前後から次々と発表されている。


・運動前にストレッチを行った方が良いとするのは何ら根拠がない。これは関節の柔軟性が高い方が故障をしにくい「イメージ」に起因すると推定される、単なる迷信・都市伝説である。運動前にストレッチを行った方がパフォーマンスが向上したり故障発生率が低下した科学的調査結果は発表されていない。

・「柔軟性が高い方が故障をしにくい」は迷信で、統計をとると同じ運動をしても関節の柔軟性が高いスポーツマンの方がよく故障する。

・運動前の一時的なストレッチ程度では柔軟性は変化しない。

・運動前にストレッチを行った方が傷害発生率が高くなる。

・エネルギー効率は、関節が硬く可動範囲が狭いスポーツマンの方が優れている。関節が柔らかく可動範囲が広いほどエネルギー効率が悪化してゆく。

・激しい運動前の軽運動(いわゆるウォームアップ)はパフォーマンスを向上させるが、運動前にストレッチを行ってもパフォーマンスは全然上がらない。それどころか垂直跳びであるとか幅跳びのような短時間に大きなパワーを出す運動を行う場合、運動前のストレッチを行った群と何もしなかった群で比較すると、行った群の成績は確実に悪化する結果が出る。

などなど、私のように古くさい人間からすると驚きの内容が多い。

今日も日本中の何十万の人間が運動中の怪我を防ぐために「柔軟体操」をしてから運動をしているだろうが、それはむしろ怪我の発生率を高めているだけなのがもう抱腹絶倒なのか何なのか。たぶん、それは有害だからやめなさいと教えても(そんなお節介な趣味はないが)バカを抜かすなと本気で怒るだけだろう。全く、常識の思い込みほど恐ろしいものはない。全然根拠が無くて有害なものであっても、いちど常識化すると疑いもしなくなるし、それどころか辻褄が合うような理論構築さえなされるからだ。例えば、柔軟体操をしなければならない理由は、多くの場合「故障を防ぐ」ともっともらしい理論付けがなされている。しかしこの理論は全然根拠も何もない。何故なら本当に効果があるかどうか調べてみたら逆効果がある衝撃的な結果が出たからだ。このように運動前のストレッチはすればするほど故障しやすくなるのだが、一見もっともらしい理論付けがなされているので、そこに全然根拠がないにもかかわらず人は信じ込んでしまう。ストレッチが有効だと主張する人に、その根拠を聞いて欲しい。「〜と教わった」に始まり、もっともらしいリクツの殻を剥がして主張の根拠根本を突き詰めていくと最後は必ず「〜もやっている」と有名人著名人を挙げるに過ぎないだろう。つまり「そうだと人から聞き」そして「他の人がやっている」から有効だと「思い込んでいる」だけで、有効なのかどうかマトモに調査した結果に基づいてやっている人は1000人に1人もいない筈だ。つまり、有名なストライカーがゴールを決める度に踊れば、ゴールを決める度に踊る子供がすごい勢いで増えるのと同じ。ストレッチは、ストライカーの踊りにも等しいモノにリクツの尾びれ背びれ胸びれ、顔びれまで付いて実体化した都市伝説である。

怪我をしたときに「消毒」と称して傷口に毒を塗り込んで真皮組織を破壊し治癒を遅らせている(消毒薬は細胞毒だからこそ細菌を殺し消毒を可能にしている。それが何故人体にも害でないと思えるのか、信仰の力は不思議でならない)のと一緒だ。これも「ばい菌が入って化膿したらいけないから」ともっともらしい理論付けがなされている。ばい菌が入っても化膿なんかしない。そのために免疫システムが存在するのだ。が、消毒薬をぶっかけるとそのあたりの細胞を全部ブチ殺してしまうから免疫システムが機能しなくなる。傷口の消毒とは、細菌に対してご丁寧にも侵入の橋頭堡を提供してやっているのだ。入って化膿したらいけないどころの騒ぎではない。「どうぞ入ってくださいバイ菌さま」が消毒行為である。アメリカの外科医は「傷口の消毒は例外的な場合を除き行ってはならない」と初歩で習う。アメリカなら研修医でも知っている初歩を、日本の外科は大先生でも案外知らない。その人に教えた先生も知らなかったし知ろうともしなかったからだ。よって日本の医師の99%は傷口を消毒する「常識」を持ってしまっている。傷を消毒すると治癒を遅らせるだけであることを知っている医師はごく少数に過ぎない。これなどは分かったのは10年や20年前の話ではない(もっと前)ので調べれば分かる事なのだが、人間は常識に反することは調べようとさえ思わないのだ。それどころか調べもせずに消毒の正当性を何とか理論構築するのにエネルギーを使う始末だ。よって日本の医者は延々と消毒し続けている。

いやはや、常識ほどあてにならんものはないな。

引用ココマデ


疲労回復や、体のゆがみを改善するという目的なら、ストレッチングは有益。

しかし、それ以外の目的がある場合は、効果は疑問か有害のことも。

僕は、そう考えています。

柔軟性と健康度は、必ずしも比例しないというのが現実だと思います。


軟体芸(コントーション)がやりたくて過剰な柔軟性を求めるのはアリだと思います。

ダメージを受けてケガをする危険性が高まりますが、きちんとした指導の元で練習すれば大丈夫です。

安全性重視で指導されてある指導者はたくさんおられます。

出会えるかどうかわかりませんが。


僕は軟体芸がやりたいわけではないので、関節可動域の拡大にはこだわりません。

安定した関節で、美しい所作で動きたいというのが願いです。

「普通の動きを、超絶安定した身体操作でおこなう」

それが僕がやりたいことなのです。