2015年5月10日日曜日

やさしくて穏やかな動きとゆっくりとしたリズミカルな呼吸

GW集中講座での、僕のテーマは「動きと呼吸を美しくすること」でした。

ヨガメディカル的には「優しくて平穏な動きとリズミカルでゆっくりとした呼吸」ですね。

安部塾の動きの評価基準は『美しいこと』です。

何の予備知識がない人でも、動きの美しさは本能でわかりますよね。

膝立てあおむけ位でかかとに触れる

他人の注目を集めようとして奇抜なことばかりしていると、感覚が狂います。

地味で基本的な動きを正確に反復練習していると、感覚が磨かれます。

なので安部塾では、特別な動きをしないことを奨めています。

動作中は、自分の筋肉や関節の感覚に意識を集中します。


荒くて激しい動きをしながら、ゆっくりとしたリズミカルな呼吸はできません。

せわしない不規則な呼吸をしながら、優しくて平穏な動きはできません。

動きとは、呼吸そのものだからです。

正確無比な動きができていれば、呼吸のことは考えなくてもいいのです。


以前の安部塾では、「呼吸は無視していいですよ」と言ってました。

ちゃんと動けていれば、呼吸はそれについてくるからという理由です。

現在の安部塾では、最初に足底筋膜の解放と呼吸の練習をします。

動きと呼吸を同時に改善した方が効率がよいからという理由です。


『ゴルフボールで足裏~下腿を解放して、肋骨の動かし方を改善する』

ただそれだけで、一気に体が変わります。

特別な練習なんて、一切しません。

派手なパフォーマンスなんて必要ないのです。


指導者を選ぶときは、動きと呼吸を観察してみましょう。

やさしさ・穏やかさ・ゆったり感などが漂っていたら大丈夫だと思います。

少なくとも、荒さ・激しさ・焦燥感が漂っている指導者は避けましょう。

巻き込まれて、巻き込んで、大変なことになりますからね。


派手で奇抜なことばかりやっていると、身体感覚が壊れます。

地味で普通なことを、基本に忠実にやって、身体感覚を磨きましょう。