2015年6月7日日曜日

自分の身体の変化を感じることができない

感情を抑圧すると、筋肉が固まります。

本来は表現されるべき感情を抑え込むことで、筋肉が異常緊張するからです。

我慢に我慢を重ねている人の筋肉に触れてみればわかります。

「うわあ・・・・・・」ってくらいガチガチに固まっているはずです。


筋肉の緊張は、脳も緊張させてしまいます。

筋肉がガチガチな人は、考え方もガチガチになっているものです。

繊細な感受性を喪失してしまうので、感じることができなくなります。

感じなくするために筋肉を固めているので当然なのですが。


新体操作法を指導して、「いま何を感じますか?」と訊いてみます。

「わかりません」という答えが、ガチで返ってきます。

自分の身体に起きている変化を感じることができないのです。

感情を抑圧している人の動きは、粗雑できたないものです。


感情を解放している人に、同じ質問をしてみます。

微細な感覚を表現する言葉が返ってきます。

自分の身体に起きている変化を感じれるからです。

その動きは、繊細でたおやかで美しいものです。


新体操作の指導がしたいのであれば、素直な感情表現が不可欠です。

自分の身体の変化すら感じれない人が、他者の身体の変化を感じれるでしょうか?

無理だと思います。

繊細で精密な触れ方を支えるのは上質の筋肉だと、安部塾では考えています。


感情を抑圧している指導者がとりがちな言動を観察してみましょう。

・乱暴で粗雑な強制的なアジャスト(矯正)~実際は、肉体機能の破壊

・ただ汗をかけばいいという感じの激しい運動~自律神経機能の破壊

・健康状態の改善に寄与しない派手なパフォーマンス(自己アピール)~劣等感

・上から目線(支配的)な指導~厳しいだけで中身がない

他にもいろいろありますが、こんな感じになっていることが多いと思います。


割れ鍋に綴じ蓋なので、それに見合った顧客がつくことはつきます。

みんな具合が悪いという、不思議なクラスができあがります。

全員が感情を抑圧している状況を想像してみてください。

誰一人、素直な感情表現をしていないクラス・・・・・・


そりゃ、関節や筋肉どころか心身ともに壊れてしまいますよね。


感情を解放することは、筋肉をやわらかくする基本です。

身体操作は、感情を解放するような動きが基本です。


最高の触感を誇る筋肉を手に入れる方法。

それは、素直な感情表現を心がけることに尽きます。

そうしてはじめて、身体の動きがよくなります。

身体の動きが良くなることで、いろんなことが加速度的に良くなります。


まずは、自分の身体の変化を感じれるようになることから始めて欲しいと思います。