2016年1月20日水曜日

筋肉・関節には、感情が封印されています。眼から入った視覚情報と感情の関係が、筋肉や関節に封印される仕組みは?


感情と論理

昨年、腰痛関係者を震撼させた『DLPFC (背外側前頭前野)』のお話。

DLPFCは、脳の前頭葉の左側面にあります。

意欲や・判断力に関わる領域です。

DLPFCの機能障害が起きると、意欲の低下や判断力の喪失が起きます。


怒り・悲しみ・不安・恐怖などのネガティブ感情が生まれるのは扁桃体。

危険を回避するためにネガティブ感情を生み出します。

扁桃体の暴走によって、必要のないネガティブ感情が湧き出し続ける状態。

それが、筋肉や関節にあらわれる痛みの正体です。


扁桃体の暴走を抑制してくれるのがDLPFC。

DLPFCが機能低下を起こしてしまうと、扁桃体の暴走がおさまりません。


その結果が、『腰痛』や」『肩こり』だというわけです。


脳と痛み 視機能と感情と筋肉・関節の完成図


眼で見た視覚情報は、網膜→外側膝状体→視覚野→後部皮質→下部頭皮質へと送られて統合されます。

カタチとして認知されると、扁桃体で情緒的な意味づけがなされます。


この仕組みが、僕がふだん塾生に話している内容の基本になっています。

扁桃体で意味づけがなされた視覚情報が、ネガティブ感情とともに筋肉・関節に記憶されていくということです。

記憶される仕組みは、この説明より長くなるので割愛させていただきます。

ちなみに、僕がアイックスの眼鏡に感激したのは、視覚情報そのものの質が改善されるからです。

『人生が変わる眼鏡』の意味は、眼鏡によるDLPFCの活性化ということですね。


話をDLPFCに戻します。


DLPFCは、意欲と判断をつかさどります。

それが機能低下しているのですから、痛みがある人の行動は以下のようになりがちです。

・意欲が出ないので、改善のための努力の継続が困難

・判断力が低下しているので、自分に有益な情報を理解できない

痛みがなくならない人の言動が、不平不満と言い訳に満ちている理由だと思います。


活性化するためには、何をしたらいいのでしょうか?

・認知のゆがみを直す(視機能の完全矯正と論理療法)

・機能解剖学に基づく正確無比な運動の反復

このふたつが、世界の潮流になっていくはずです。


加えて、人間関係の改善による感情面の問題の解消が不可欠だと思います。

心の成長こそ、DLPFCの機能が改善されている証しだと、僕は思います。