2016年5月24日火曜日

アナトミートレイン第三版出るみたい~眼(視機能)と耳(聴機能)と身体バランス~ヒレと脚・エラと指・趾

第3版が出るようです。楽しみですね。

アナトミー・トレイン 第3版 DVD付 <予約>

※発売は5月下旬頃の予定となっております。  


アナトミートレインとは?

アナトミー・トレインとは、体中に張り巡らされた筋・筋膜の網を通して、姿勢や動作の安定がどのように得られていくのかを解明する画期的な理論です。

この理論は英国のマニュアル・セラピストの第一人者であるトム・マイヤーズによって、解剖学見地からあみ出されたまったく新しい身体リリースマップです。

引用ココマデ


ゲーム感覚でつくられた理論なので面白いです。

僕のお気に入りは、このネタです。

ラテラルライン~側線

ラテラルラインは耳からということになっていますが、これ見てると眼からでもいいような気が。

ラテラルライン~側線
で、このお話。

ひれから足へ、3億7500万年前の化石に進化の節目 米研究

研究は脊椎動物が海から陸に移り住むようになった後に初めて大きな後ろ足が現れたとする、これまでの見方に異議を唱えるものだ。

ワニと魚の中間のような外見の「ティクターリク(Tiktaalik)」の骨盤と腹びれの一部の保存状態の良い化石は、後ろ足の機能が実際には「後ろひれ」に最初から備わっていたことを示しているという。

2004年に最初に発見されたティクターリクは、魚類と陸生四足類との間の「飛躍」を埋める過渡期の生物種として最も良く知られている。

ティクターリクは最大で体長2.7メートルにまで成長し、浅い淡水域で捕食生活をしていたことがこれまでの研究で指摘されている。可動性のある首や胸郭、肺などの四足類に似た特徴も持っていたとされ、さらには、肩、ひじ、手首の一部がある巨大な前ひれもあった。

だが、2004年にカナダ北部の発掘現場で発掘・復元された化石の解析により、ティクターリクの後四半身の詳細な全体像が今回初めて明らかになった。

研究チームは、ティクターリクの骨盤帯、突出した股関節の球関節部、体の下方に伸びた非常に可動性の高い大腿(だいたい)骨を発見した。

論文の共著者の1人、ドレクセル大自然科学アカデミー準学芸員(脊椎動物学)のエドワード・ダイシュラー(Edward Daeschler)氏は「これは驚くべき骨盤であり、特に股関節の臼蓋(きゅうがい)は、足を持つ脊椎動物に至るまでの系統でこれまでに知られているどのものとも非常に異なっている」と話す。

「ティクターリクは、原始的な特徴と進化した特徴を併せ持っている。これらの特徴は、他と全く異なるだけでなく、高度な機能性を示唆している。彼らは、どちらかというと足を使っているかのような動きでひれを使っていたと思われる

引用ココマデ


面白いですよね。

補足記事→陸に出た最初の魚、足のような強いヒレ


ティクタアリク・ロゼアエの骨盤の化石からは、尻ビレを支柱やパドル代わりに使っていたことをうかがわせる特徴が見てとれる。

引用ココマデ


この記事も。

2対のヒレを持つ魚が四肢動物に進化―この定説を覆す、大昔に絶滅した謎の生物の化石の足跡が発見される

ウプサラ大の研究チームは、新たに見つかった「手」と「足」の跡は約3億9500万年前の生物のものだと指摘している。つまり、これまで最古とされてきた四肢動物の化石よりも1800万年古く、エルピストステゲ類の最古の化石より1000万年古い。

 これらの足跡は、当時は浅い礁湖の泥の中だった地層にあり、幅は最大26センチ。ここから、この四肢動物の体長は約2.5メートルだったと推定される。また、体を引きずった跡が見られないため、体を水に浮かせた状態で浅瀬の泥の上を歩いていたと考えられるという

 この発見の重要な点は、四肢動物の出現時期がこれまで考えられていたよりはるかに早かったと示唆していることだ。そして、陸に揚がる前のこれらの生物は、河川デルタや湖に生息していたのではなく、浅海に暮らし泥の中を歩いていた。

引用ココマデ


そして、やはりこの記事ですね。

人間の指は魚のエラから進化? 遺伝子操作が裏付け

100年以上前、ドイツの科学者が「人間の指は魚のエラから進化した」という仮説を唱えました。その仮説は化石の裏付けがないという理由で即却下されましたが、学術誌「Development」に掲載されたある論文が、遺伝子の視点からその説に新たな光をあてています。

人類は数億年前の生物からいろいろな特徴を受け継いでいて、そのことは遺伝子の中に刻まれています。我々の手は先史時代の魚のヒレから進化したものだし、皮膚や歯は、はるか昔の爬虫類までさかのぼることができます。そんなわけでケンブリッジ大学の研究チームは、ガンギエイの受精卵の遺伝子を操作し、ガンギエイのエラと我々の指の進化が関係する可能性を明らかにしました。

ガンギエイはサメやエイと同様「軟骨魚」であり、そのエラの中には軟骨でできた「鰓弓」という弓条の組織があります。そして鰓弓からは、「branchial ray」(エラの放射状組織)が指のような形に広がっています。

1878年、ドイツの解剖学者Karl Gegenbaur氏は、魚のヒレ(ひいては四足動物の前肢)は鰓弓から徐々に変化してきたものではないかと考えました。現在のあり方は違っていても、元の設計図は共通ではないかという考えです。たしかに形的には似ているのですが、その仮説を裏付けるような化石が存在しないため、すぐさま否定されてしまいました。


Karl Gegenbaurによる人間の手と動物の前肢の対応する部分のスケッチ
ケンブリッジ大学の研究チームは、Gegenbaur氏の提起した問題に違う角度から取り組みました。Gegenbaur氏が解剖学的分析を根拠として主張したのに対し、彼らは遺伝子を使って謎を解明しようとしています。

彼らが注目したのは「ソニック・ヘッジホッグ」と呼ばれる遺伝子で、それは指の形や数を決めたり、正しく配置したりするのに重要とされています。例えば、哺乳類の受精卵の初期段階では親指や小指の位置を決める助けをし、その後、受精卵が成長すれば指が完全な大きさに達するのをサポートします。ちなみにソニック・ヘッジホッグっていう名前が非常に気になりますが、その由来はWikipediaに書かれています。

では哺乳類ではなく、ガンギエイの場合はどんな働きをしているんでしょうか? それを確かめるべく、研究チームのAndrew Gillis氏らは遺伝子を編集し、それが働く時期をあえてずらしてみたんです。

その結果、遺伝子の働きを卵の発達初期段階で壊してしまうと、指状の組織が受精卵の鰓弓の間違った側に形成されてしまいました。また働く時期を遅れさせると、配置は問題ないのですが、数が少なくなりました。

つまり、人間の指と明らかに同じメカニズムがあるように見えたのです。

「ここに見られる共通性の度合いは非常に強いです」とシカゴ大学の進化生物学者で「Your Inner Fish」の著者、Neil Shubin氏が米Gizmodoに対して語りました。「(実験の中で)エラの放射状組織は、発達上指と同じような挙動をしています。(Gillis氏が)考えているのは本質的に、エラの放射状組織を作る遺伝プロセスの一部が、手足の指の形成に不可欠だということです。非常に興味深い考えです」と語っています。

ということは、Gegenbaur氏の説は正しかったんでしょうか? Gillis氏によると、そこまでわかりやすい問題じゃないようです。考えられるのは、ヒレとエラはおそらく別々に進化したのだけれど、根底のメカニズムが同じだった、ということです。もしくは、ヒレとエラにはまったく関係がなく、たまたまいくつか同じ遺伝子を使っているということかもしれません。そのどちらなのか判定すべく、またサメとガンギエイのエラの発達に関する遺伝子についてよりよく理解されるべく、Gillis氏はこの研究が役立てばと考えています。

エラとヒレ、そして指の関係をはっきりさせるには、化石の証拠が出てくるのが1番です。Shubin氏は、「エラと指の間の変化を捉えた化石が見つかったら、非常に面白いですね」と語っています。

source: Development

Jennifer Ouellette - Gizmodo US[原文
(miho)

引用ココマデ


まあ、まだ何もわかってないんですよね。


手指と足趾。

安部塾の身体操作の基本なのに、根拠は何もないというね。

僕たちにできることは、構造と機能の理解。

そう考えています。