2016年10月7日金曜日

ストレッチングは関節機能を破壊する~伸ばせば伸ばすほど筋肉は強度を失い、関節は不安定になる。

筋肉図 女性 上体

ストレッチングは、1962年にデブリーズ教授が提唱。

1975年に、ボブ・アンダーソンがストレッチングの本を出版。

そこから、急速に普及する。

そして現在は、その危険性がよく知られている。


その危険性とは、筋肉が収縮力・弾力性を失ってしまうこと。

関節が不安定になり、最悪の場合には断裂することになる。

伸ばすときに快感を伴うため、依存症になりやすい。

首ポキや腰バキのような骨鳴らし同様、良くなった錯覚に陥りやすいのだ。


筋肉は伸ばしたら弱くなることが、科学的に実証されている。

腱の機能が破壊され、関節に障害を起こすことも裏付けられている。

関節まわりで靭帯を保護している深層筋を伸ばすと、関節が不安定になる。

伸ばせば伸ばすほど、強度と安定性が失われてしまうのだ。


数十年にわたりストレッチングを続けている人の状態を観察してみればわかる。

運動機能障害に悩まされているはずだ。

免疫機能にも異常をきたしているし、精神的にも不安定。

関節機能の崩壊に伴い、他人と自分の境界線が引けなくなっている。


最悪の場合、体調不良のクレーマーとなる。

関節機能と感情は同期するから。


これは、単一の筋肉に負荷をかけて鍛えている人にも言える。

筋肉は連結的に収縮させるように設計されている。

単一の筋肉に強い負荷をかければ、硬くなってしまう。

硬くなった筋肉は連結して動かない=連鎖しないので、障害につながる。


勘違いしやすいのは、弛緩状態は問題ないということ。

というよりも、ノーマルモードでは、適度に弛緩している方がいい。

弛緩している状態と、筋肉が伸ばされた状態は別。

収縮した筋肉に拮抗した筋肉が自然と弛緩するのが本来のあり方なのだ。


筋肉を伸ばそうとせずに、拮抗する筋肉を縮めるように意識する。

筋肉は、ゆっくりと連結して縮むことで、真の意味での柔軟性・弾力性を得る。

筋肉がもっとも喜んでいる状態は、正しく縮んでいるときである。

伸ばされているときではないのだ。


以前、この考え方を奨めたとき、多くの人から反論された。

その人たちがどうなったかというと、もれなく関節を壊してしまった。

未来予測ができても、未来を変えることはできないことがある。

現在は、僕の解説していることの意味をわかろうとする人にだけ説明している。


関節が壊れる人は、基本的に他人の話を聴かない。

話を聴くためには、収縮力を必要とする。

これは、世界をちゃんと視ない人も同じ。

きちんと視るためには、収縮力を必要とする。


ようするに、収縮力が発揮できない状態は、頭が悪い状態なのだ。

逆に言えば、カパンジー生体力学に基づいて身体を動かせば頭が良くなる。

収縮力を改善して身体面のハード性能を向上させるメリットは大きい。

筋肉を伸ばし過ぎたり、単一の筋肉を鍛えたりという行為には、デメリットが多い。


昨日の記事にも書いたけれど、僕のところには関節を壊した人がやってくる。

くどいくらいに何度も、関節をゆるくしてはならないことを語る。

関節をゆるくしている人たちの心身の状態を、冷静に観察することを奨める。

関節を締めている人たちの心身の状態も。


関節をゆるくすることと締めること。

どちらを選択するかで、その後の人生の質は180度違う。

僕は締めることを迷わずに選択する。

相手がどちらを選ぶかは相手自身の問題だけれど、僕は締めることを奨める。


僕の予想では、今後は二極化していくと思う。

数年後、数十年後、どちらの選択が良かったのか自ずと答えは出る。

いままでずっと、それを楽しみに生きてきた。

そしてこれからも、どちらが正解なのかを見届けて生きていきたい。